【レガシー】青赤デルバーとは?
関西帝王戦惜しかったでしょう受賞
ゲームタイトル : マジック:ザ・ギャザリング ( MTG )
作成者 : rogueleader
最終更新日時 : 2018年7月30日 19:57
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レガシーの記事が少ない
レガシーという環境は、ほかのフォーマットに比べて禁止改定を経ても消滅したデッキがないという特殊な環境でありながら、参考にすべき記事がとても少ないと感じています
というわけで今回は、私がずっと使っている青赤デルバーの全てを残そうかなと思います。
【青赤デルバーとは?】
そもそもデルバーとは「秘密を掘り下げるもの/Delver of Secrets」のこと
わかりやすく言うと1マナ3/2飛行であるこのデルバーを火力や打消しでバックアップしながら、相手のライフを0にすることを目指します。
そのデッキの特性上…
16~18枚の土地
12~14枚のクリーチャー
30枚程度のインスタント・ソーサリーカード
で構成されます
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必須カード
秘密を掘り下げるもの 4枚
デッキ名にもなっているメインアタッカー
こいつが6回殴って火力で締めるのが基本
思案、渦巻く知識 4枚
青ければとりあえず感のある基本的なカード
このデッキではデルバーのために他のデッキより重要度が高い気がしているが、そんなことはなくどのデッキでも重要となる
しかし積んだカードを覚えておくことは特に重要です。
私は以前、デルバーの誘発で勢いよく沸騰する小湖を公開したことがあります。
意外にもルール上問題のないプレイであるという学びがありました。
稲妻 4枚
秘密を掘り下げるもののアタック一回分のダメージと考えると実質タイムウォークと言えなくもないはずですが、実際は死儀礼に撃ち込まれることがほとんどです。
意志の力、目くらまし 4枚
個人的に最も難しいカード
先手で土地から秘密を掘り下げるもの→相手の初動を目くらましという動きは、どんな相手でも勝つことができる王道ムーブ
一方でどちらもリソースやテンポを消費するため除去を消すべきなのか、相手のクロックを消すべきなのか、その判断が全てといっても過言ではないと思います。一応相手のクロックを消すべきという定石が存在します。
その他の選択カード
上記のカード以外の選択は、メタゲームやどのデッキを見るかで大きく変わってきます
以下にその選択肢をいくつか紹介します
クリーチャーの選択肢
僧院の速槍
・クロックパーミッションというデッキに非常にマッチした生物で、
デルバーと並ぶ先手1ターン目最高のアクション
・1ターン目に1点→2ターン目に呪文×2から3点と序盤の打点だけならデルバーを超す可能性がある
・しかし地上で止まりやすく、トップデックしても弱さが目立つ
・クロックの速さからコンボに強い
若き紅蓮術士
・ヴィジュアル系バンドみたいな見た目の半裸 人間男性 たぶんボーカル
・クロックは早くないがデイズやウィルといったピッチスペルと相性がいい
・消耗戦に強い
・ミラーマッチやミッドレンジなどに強い
嵐追いの魔導士
・1マナ重くなったら飛行がついた僧院の速槍
・1/3果敢というスペックから稲妻に強い
・速槍と同じく早いクロックが特徴
・赤系のデッキやタルモゴイフ、コンボに強い
・「ドクターストレンジ」に出演していた気がするがたぶん気のせい
真の名の宿敵
・肩にちっちゃなヤシの木のせてんのかい?
・長々と書いてあることをまとめると「出したらそのうち勝つ」
・そのうちすぎてコンボに弱い 3ターン目から始まる3点クロックとかなり遅め
・BG系やグリクシスデルバーなどミッドレンジに強い
渋面の溶岩使い
・よく見ると指が6本ある
・と見せかけてやっぱり5本しかない
・フェッチ、呪文を絡めて2ターン目から余裕で起動できる
・死儀礼、デスタク、エルフなどの小粒クリーチャーに強い
瞬唱の魔導士
・このデッキではおおむね火力の水増し
・貴重なアドバンテージ獲得手段
・あらゆるデッキにそこそこの働きをするユーティリティカード
・そこそこすぎて何も思いつかない
呪文の選択肢
発展の代価
・いつでもワンチャン製造機
・レガシーに全く効かないデッキは存在しないのでどんなに悪くても2点か4点はある
・ちなみにこのカードでお互いにライフが0になった場合、1マッチは“2本先取”なため、ゲームの引き分けは無効扱いされ4本目が発生する可能性がある
稲妻の連鎖
・新カードと合わせてイナズマイレブンを作るための必須パーツ
・追加の稲妻 概ね1ターン目に死儀礼に消えていく
・まれに打ち返されるのを忘れないようにしよう(2敗)
蒸気の絡みつき
・テンポに生きるテンポカード
・重いクリーチャーを戻してダメージレースを有利にする 例えばアンコウ
・アンコウ、マリットレイジ専用カードに近く、発展の代価と役割が被る
ギタクシア派の調査
・ギョロ目ちゃん
・正式名称:果敢誘発装置
・コンボに手札を見れたら強いと思いきや大体willの餌になる
・男塾3号生、サイドアウト筆頭候補
漂流
・蒸気の絡みつきの下位互換と見せかけて虚空の杯をメインから対処できる
・でもそれ以外は大体一緒の用途
・余りがちな墓地を有効活用できると噂
・瞬唱との併用はおすすめしない
火炎波
・前のめりにするならこいつで決まり!
・ここまで採用した時点で他のスペルからクリーチャーまで大体決まってしまう
・具体的には土地を使う真の名の宿敵、瞬唱が使いづらい
・果敢と相性がいいため嵐追いとよく併用される
轟く怒り
・追加コストなし(準備は要るけど)で1マナ最高火力
・予想していない角度からのダメージなので使いやすい
・あくまで渦巻く知識が前提
・デルバーでめくると気持ち良すぎて気持ちいい(豊富なボキャブラリー)
【デッキリスト】
【メインボード】
4 《秘密を掘り下げる者/Delver of Secrets》
2 《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer》
4 《僧院の導師/Monastery Mentor》
3 《瞬唱の魔道士/Snapcaster Mage》
4 《渦まく知識/Brainstorm》
4 《目くらまし/Daze》
4 《意志の力/Force of Will》
4 《稲妻/Lightning Bolt》
3 《発展の代価/Price of Progress》
1 《轟く怒り/Thunderous Wrath》
4 《稲妻の連鎖/Chain Lightning》
3 《ギタクシア派の調査/Gitaxian Probe》
4 《思案/Ponder》
2 《溢れかえる岸辺/Flooded Strand》
2 《島/Island》
1 《霧深い雨林/Misty Rainforest》
1 《山/Mountain》
3 《汚染された三角州/Polluted Delta》
4 《沸騰する小湖/Scalding Tarn》
3 《Volcanic Island》
【サイドボード】
2 《大歓楽の幻霊/Eidolon of the Great Revel》
2 《削剥/Abrade》
2 《四肢切断/Dismember》
2 《狼狽の嵐/Flusterstorm》
1 《発展の代価/Price of Progress》
2 《紅蓮破/Pyroblast》
1 《外科的摘出/Surgical Extraction》
1 《蒸気の絡みつき/Vapor Snag》
1 《二股の稲妻/Forked Bolt》
1 《硫黄の渦/Sulfuric Vortex》
以上のことを踏まえてのデッキリスト
ポイントは…
・世はまさに大グリデル時代
・ついでグリデルに強い4Cレオ、赤単ストンピィ、土地単、青白奇跡が多い
・コンボも一定数居るはず(リアニ、ANT)
というわけで
・グリデル、4Cレオの死儀礼に強く、赤単にも強い渋面の溶岩使いの採用
・あらゆる相手にある火力で押し切りプランのためにもデルバー4、速槍4は欲しい
・死儀礼デッキや苦手な土地単に強い発展の代価はメインサイド合わせて4枚欲しい
→引いたら勝ちな場面があまりにも多く、メイン3サイド1に落ち着く
・サイドボードを散らすことでいろんなデッキに対応できるようにし、瞬唱で水増しをする作戦
・久しぶりのレガシーということも踏まえてギタクシア派の調査を採用 しかしシナジーが多いわけでもないので3枚に
という構成
この構成だとミラクルに少し弱くなっているのでサイドを厚めに(大歓楽、硫黄の渦、紅蓮波、狼狽の嵐)
サイドボーディング
対グリデル
in
2 狼狽の嵐
2 四肢切断
2 紅蓮波
1 発展の代価
out
3 ギタクシア派の調査
4 意志の力(先手のみ)
4 目くらまし(後手のみ)
基本的には有利なマッチです
発展の代価もあるのでどれだけ相手のライフを削れるかを考えることが重要
サイド後は特にさばいて火力でゆっくりが主なプラン
4Cレオ
in
2 狼狽の嵐
2 四肢切断
2 紅蓮波
1 発展の代価
out
3 ギタクシア派の調査
4 意志の力(先手のみ)
4 目くらまし(後手のみ)
グリデルと同じく有利なマッチアップ
相手が目くらましのケアをしっかりしてくる場合、3本目はもう1枚抜いて硫黄の渦を入れましょう
土地単
in
2 狼狽の嵐
2 大歓楽の幻霊
2 削剥
1 外科的摘出
1 蒸気の絡みつき
1 発展の代価
out
2 渋面の溶岩使い
3 ギタクシア派の調査
4 目くらまし
お互いに一瞬で負けることがある(土地ハメ、発展の代価)ためお互いにやりたくないマッチ
溶鉄の渦、罰する比、名前の長い土地のせいでクリーチャーはまず残らない
負け筋は最速マリットと土地ハメが主なので基本地形のサーチが重要
不毛の大地や幽霊街で自分の土地を割って発展の代価を軽減してくるので、相手のアップキープや土地が寝ている間に撃ってしまうのがいい
チャズムループに入られても稲妻や瞬唱でなんとかなる事も多々
赤単ストンピィ
in
2 四肢切断
2 削剥
2 狼狽の嵐
out
3 ギタクシア派の調査
3 発展の代価
かみ合いが大事
虚空の杯がどうしようもないときはどうしようもない
先手後手関係なく一枚でも多くの打消しが欲しいので目くらましは抜きません
青白奇跡
in
2 狼狽の嵐
2 大歓楽の幻霊
2 紅蓮波
1 外科的摘出
1 硫黄の渦
out
1 意志の力
3 発展の代価
4 目くらまし
除去をはじくための狼狽の嵐、外科的摘出はミラクル誘発にスタックでうんたらかんたら
消耗戦になるので渋面の溶岩使いは抜きません
ぶっちゃけ如何に大歓楽が生き残るか?硫黄の渦を設置できるか?というマッチ
コンボ
in
2 狼狽の嵐
2 大歓楽の幻霊
1 外科的摘出
out
2 渋面の溶岩使い
2 発展の代価
1 轟く怒り
大体どのコンボに対してもこんな感じになります
裏目が多く、複数枚引くと負けに直結してしまう発展の代価を1枚まで減量
ANT、SNTのみ追加でin 2紅蓮波 out 1発展の代価 1稲妻の連鎖
積極的にドロースペルを消します
デス&タックス
in
2 四肢切断
2 削剥
1 硫黄の渦
1 蒸気の絡みつき
1 二股の稲妻
out
3 ギタクシア派の調査
4 目くらまし
このための二股の稲妻
基本的にすべてを倒し、ゆっくり削る
サリア、バタースカル、青赤剣あたりが負け筋なのでそれを意識しながらプレイする
霊気の薬瓶には惜しみなくwillを切ることが大事
まとめ
以上になります
採用カードやサイドボードまで含めて私がこれまで青赤デルバーを使ってきて得たものをまとめたものですのでもちろん間違いや足りない部分も多いと思います
今週末のBMOにも出場予定ですので、結果が出せればなと思います
最後になりますが、青赤デルバーは細かな呪文のやり取りが多く、レガシーをやっている感じがしてとても楽しいデッキですのでレガシーを始めるのに最適です
ただ冒頭にも書いた通り、自分自身がレガシーを始めるにあたってデルバーの記事が少なくて苦労した記憶があり、この記事がそういった方の助けとなれば幸いです
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