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2/18~19に行われたSCGボルチモア。どうやら各フォーマットのチーム戦だったようです。
今日は1位のチームのスタンダードのデッキから、黒緑に採用されるカードを幾つか紹介したいと思います。
・メイン(60)
3 節くれ木のドライアド
2 屑鉄場のたかり屋
4 歩行バリスタ
4 巻き付き蛇
4 残忍な剥ぎ取り
2 ピーマの先導者、リシュカー
3 不屈の追跡者
1 豪華の王、ゴンティ
1 新緑の機械巨人
4 致命的な一押し
4 ウルヴェンワルド横断
2 過去との取り組み
2 闇の掌握
3 ゼンディカーの代弁者、ニッサ
4 沼
5 森
4 花盛りの湿地
4 風切る泥沼
4 進化する未開地
・サイド(15)
2 屑鉄場のたかり屋
1 新緑の機械巨人
1 害悪の機械巨人
1 豪華の王、ゴンティ
1 ゲトの裏切り者、カリタス
2 自然のままに
2 自然廃退
3 精神背信
1 殺害
1 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
節くれ木のドライアド
引用:http://media.wizards.com/2016/ouhtebrpjwxcnw5_EMN/jp_PQtY6WenXl.png
真っ先に目がいくのはこの1マナクリーチャー。
優秀なアーティファクト・クリーチャーの多い現環境では昂揚達成は容易ですので、1マナ3/3として活躍を期待出来ます。
接死持ちは主に守りで役に立ちますが、パワー3ともなると、攻めの面でも無視出来ない存在になります。
ミラー戦で頻繁に見る2/3たち、守護フェリダーや守られた霊気泥棒といったタフネス4も無視してガンガン攻めることが出来るこのクリーチャー、BGデッキの新たなアプローチの予感がします。
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不屈の追跡者
引用:http://media.wizards.com/2016/aksdjciawolkcc0_soi/jp_ZfmLqEz6Ay.png
緑のアドバンテージ源として定番のクリーチャー。
環境にはアドバンテージ獲得手段があまり多くないため、このクリーチャーの価値は相対的に高くなっています。
相手が少しでも対処が遅れれば2枚以上稼いでくれます。巻き付き蛇や致命的な一押しとのシナジーも重要で、特に後者は一気に対処出来る範囲が広くなります。
一方でBG系のデッキはクリーチャーの候補が多く、しかも巻き付き蛇や歩行バリスタのような固定枠も多いです。そのため、不屈の追跡者の枚数は割かし抑え目なことが多かったです。
このデッキではメインに3枚も採用することが出来ていますが、その理由は次の項で。
ウルヴェンワルド横断
引用:http://media.wizards.com/2016/aksdjciawolkcc0_soi/jp_v3uyCqrU0y.png
昂揚デッキの目玉とも言えるこのカード。
このデッキではこのカードを最大限に利用し、サイドボードはおろかメインボードのクリーチャーをも圧縮してきました。
一般的なリストでは3枚採用されているリシュカーが2枚、4枚採用されている緑巨人に至っては1枚と、ギリギリの枚数となっています。
しかしこのアプローチは正しいと思います。まずリシュカーは2枚目以降がやや腐りやすい欠点があります。リシュカーばかり引くのも面白くない。緑巨人は5マナという重さがネックで、これも複数枚引くと展開が遅れそのまま負けてしまいます。
ウルヴェンワルド横断を採用することで、必要な時に必要なクリーチャーを引っ張ってくることが出来ます。
当然、サイドからもカリタスや黒巨人といったピンポイントで効果的なカードをあたかもデッキに5枚入っているように扱うことが可能で、サイドボードを非常に効率良く使うことが出来ます。
過去との取り組み
引用:http://media.wizards.com/2016/ouhtebrpjwxcnw5_EMN/jp_pS4NZMSg9x.png
このカードは地味ながら色んなシナジーがあります。
まず、能動的に昂揚達成に貢献出来ること。これは節くれ木のドライアドと残忍な剝ぎ取りのサイズアップに貢献します。結果として相対的に赤除去に強くなるわけですね。
次にクリーチャーの再利用。ウルヴェンワルド横断を利用することで1枚挿しのクリーチャーが増えますが、一度やられてもこいつで再度叩き付けることが可能です。
ただでさえマスト除去の多いデッキなので、相手への脅威を連打出来ることは更なるプレッシャーに繋がるでしょう。
元々、墓地を肥やす要員として精神壊しの悪魔をよく見ました。しかしこのカードはマナコストの面で優れています。
このデッキ、メインボードに4マナ以上のカードは僅かに2枚しか採用されていません。サイドボード合わせても7枚です。これはマルドゥ機体を始めとした早いデッキに対してテンポで負けないようにするという意思が見られますね。
ウルヴェンワルド横断と合わせて土地にもクリーチャーにもアクセス可能なカードが6枚もあれば、安定性もかなり高いのではないでしょうか。
自然廃退
引用:http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/jp_ZAaCKQCgDq.png
今更なのですが、アーティファクトをデッキの底に送ることが可能なため、屑鉄場のたかり屋に対しても有効な1枚となります。
キランの真意号にも勿論有効なので、マルドゥ機体相手には中々有効な一手となるでしょう。
マルドゥ側も消耗戦対策に屑鉄さらいを採用していることもあるため、それが流行るようであれば更に採用枚数は増えるのかもしれません。
屑鉄場のたかり屋
引用:http://media.wizards.com/2016/bVvMNuiu2i_KLD/jp_BLwKD4s25z.png
コントロールに滅法強いこのカードはサイドから更に2枚増える構成になっています。
このデッキのコントロールキラーっぷりは半端ではないです。精神背信で相手の手札を確認し、除去やカウンターが多ければ実質8枚ある屑鉄場のたかり屋を投げ続けます。少なければ実質7枚ある不屈の追跡者でアドバンテージを取り続けます。
マルドゥ機体はクリーチャー・機体・PWと多角的な攻めを見せることが出来ますが、このデッキは相手にとってなす術のない攻め手に集中させることが出来るという、また違った攻め方になっていますね。
終わりに
マルドゥ機体・BGアグロ・サヒーリコンボの3強の中でも、BGアグロのパーツの多さには驚くものがあります。
最近ではBGアグロにキランの真意号を採用するものも出てきているようで、アプローチが止まりません。
黒緑を使う側にせよ対策する側にせよ、黒緑の形を理解することが環境理解に繋がるのではないでしょうか。
GP静岡まであと1か月、スタンダードのメタから目が離せません。それでは。
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