マジック:ザ・ギャザリング
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アメリカのMTGの大きな大会の1つにStarCityGamesというのがあります。
この土日でも大会が開催され、スタンダード部門の参加者は凡そ600人でした。
今日はその結果からスタンダードの環境初期を見ていきたいと思います。

ちなみに、大会結果のリンクは以下です。

トップ8の内訳

1st 黒緑昂揚アグロ
2nd 黒緑アグロ
3rd 黒緑アグロ
4th 緑白トークン
5th 4色サヒーリコンボ
6th 4色サヒーリコンボ
7th ジェスカイサヒーリコンボ
8th マルドゥ機体

+1/+1カウンターをフィーチャーしたデッキがTOP4を独占しています。
その下にはサヒーリコンボが3人。こちらも意識されていた上で結果を残していますね。
そして8位にはマルドゥ機体。コプターの禁止により衰退するかと思いましたが、杞憂だったようです。

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各デッキの詳細

1st 黒緑昂揚アグロ

・メイン(60)
4 歩行バリスタ
4 残忍な剥ぎ取り
4 巻き付き蛇
3 ピーマの改革派、リシュカー
2 不屈の追跡者
4 精神壊しの悪魔
4 新緑の機械巨人

2 致命的な一押し
4 闇の掌握
1 餌食
2 破滅の道
3 ウルヴェンワルド横断

6 森
7 沼
4 花盛りの湿地
2 進化する未開地
4 風切る泥沼

・サイド(15)
1 害悪の機械巨人
2 自然のままに
2 餌食
1 墓後家蜘蛛、イシュカナ
1 ゲトの裏切り者、カリタス
1 生命の力、ニッサ
1 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス
3 失われた遺産
3 ヤヘンニの巧技

歩行バリスタと新緑の機械巨人がアーティファクト・クリーチャーであることを利用し、昂揚と組み合わせたデッキ。
歩行バリスタとの相性は言うまでもないですが、飛行やトランプル持ちなど、+1/+1カウンターを乗せる対象として有用なカードは非常に多いです。

引用:http://media.wizards.com/2016/ouhtebrpjwxcnw5_EMN/jp_0L0LdtfbtQ.png

引用:http://media.wizards.com/2016/aksdjciawolkcc0_soi/jp_odGmVOkyNG.png

個人的に昂揚ギミックを入れた恩恵で最も大きいのはウルヴェンワルド横断と思います。
メインでもシーンにあったフィニッシャーを持ってくることが出来ますし、サイドにカリタスやイシュカナといった劇的に刺さるクリーチャーを入れやすいのは良いと思いました。

引用:http://media.wizards.com/2016/aksdjciawolkcc0_soi/jp_v3uyCqrU0y.png

引用:http://media.wizards.com/2016/ouhtebrpjwxcnw5_EMN/jp_sbzUF2sxWO.png

引用:http://media.wizards.com/2015/ogw_239nCi30ks3/jp_U9xVjNDw70.png

このデッキが優勝したのは華麗なメタ読みではないかと、デッキ構成から思いました。
+1/+1カウンターを活かした構成が強そうというのは、リリース前から注目されていました。
「ゼンディカーの代弁者、ニッサ」や「スラムの巧技」といった横に並べるカードが注目され、当然それに対するアンチカードとして挙がる「光輝の炎」「ヤヘンニの巧技」…。

全体除去がタフネスを参照するのであれば、デカいクリーチャーを並べればいい!
横に並ぶならトランプル持ちをデカくすればいい!
そんなデッキに仕上がったのが昂揚アグロではないかなぁと思います。

そういったメタ読みが理由かどうかは定かではありませんが、対コントロール用のサイドボードが非常に薄く感じます。
精々2種類のPWくらいでしょうか。
このデッキは(特に黒の)単体除去にそこまで耐性がないので、「奔流の機械巨人」を用いたコントロールデッキなどは特に厳しい戦いになるように思えます。
個人的には5マナニッサを2-3枚積むべきでは、と思います。奥義が長期戦に強いですし、2枚目以降のニッサが1枚目を-3で拾うため、常に脅威を押し付けることが出来ます。

5th 4色サヒーリコンボ

・メイン(60)
4 導路の召使い
1 守られた霊気泥棒
4 呪文捕らえ
1 つむじ風の巨匠
4 ならず者の精製屋
4 守護フェリダー
2 雲先案内人

2 ショック
4 ニッサの誓い
3 霊気との調和
2 予言のプリズム
4 蓄霊稲妻
4 サヒーリ・ライ

4 森
1 平地
1 島
1 山
4 霊気拠点
2 進化する未開地
4 植物の聖域
3 感動的な眺望所
1 尖塔断の運河

・サイド(15)
1 守られた霊気泥棒
3 不屈の追跡者
2 払拭
3 否認
1 チャンドラの誓い
1 秘密の解明者、ジェイス
2 先駆ける者、ナヒリ
2 光輝の炎

フルスポイラーで一番賑わったであろうサヒーリコンボ。
コンボパーツのカラー的にジェスカイカラーが中心になるかと思いましたが、このデッキは緑が主軸。
マナ加速とドローを利用してコンボをスムーズに決める構成となっています。

引用:http://media.wizards.com/2015/ogw_239nCi30ks3/jp_XwieodY0PV.png

引用:http://media.wizards.com/2016/bVvMNuiu2i_KLD/jp_FeDWdiATod.png

サヒーリ・ライと守護フェリダーの両方がCIP持ちのカードと相性が良く、このデッキにも多くの相方が入っています。
何せドローをするカードが多いので、コントロール相手でも粘り強く戦うことが出来るでしょう。
ゲーム1ならさておき、コンボパーツの片方でも見た相手は警戒してカウンターを「ならず者の精製屋」などに撃ち辛くなるでしょう(流石に雲先案内人には撃つでしょうが…)。こういうクリーチャーに除去を撃つ度にカード枚数に差が出てくるため、コントロール側は非常に厳しい選択を強いられるわけですね。

引用:http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/jp_dVby8wkr2y.png

一方でこのデッキはビートダウンにやや厳しい構成になっている印象です。
1位のようなデカブツ出すデッキが特に厳しいのではないでしょうか。
やはり反射魔導士の禁止はクリーチャーの質を大きく動かしてきましたね。
どうせアドバンテージ獲得手段に長けているのですから、多少のディスアドバンテージには目をつぶって石の宣告などを採用するのも面白いかもしれませんね。

おまけ:13th 青赤電招

・メイン(60)
4 奔流の機械巨人

4 ショック
4 予期
4 蓄霊稲妻
3 否認
3 革命的拒絶
2 電招の塔
4 不許可
1 粗暴な排除
4 天才の片鱗
1 秘密の解明者、ジェイス

9 島
4 山
4 霊気拠点
1 高地の湖
4 尖塔断の運河
4 さまよう噴気孔

・サイド(15)
3 竜使いののけ者
1 粗暴な排除
2 儀礼的拒否
2 払拭
3 コジレックの帰還
1 否認
2 即時却下
1 秘密の解明者、ジェイス

粗暴な排除も含めるのであれば、メインサイドにたっぷり19枚も取られたカウンター。
特に不許可は起動型能力も打ち消すことが可能で、PWの奥義などを打ち消せば相手のゲームプランが崩壊すること間違いなしでしょう。
「奔流の機械巨人」「天才の片鱗」も4枚ずつ採用されており、土地も26枚と、長期戦をしっかりと見据えた構成になっています。

引用:http://media.wizards.com/2016/bVvMNuiu2i_KLD/jp_Fe4tW0l8uM.png

引用:http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/jp_qfw1kIobkR.png

電招の塔が2枚に抑えられているのは、ビートダウンデッキが多いというメタ読みの表れでしょうか。
確かに序盤に2枚以上引いてしまうと中々出すタイミングがなく腐りやすいです。
一方で蓄霊稲妻・ショックと合わせて5点火力にして大型クリーチャーを捌いたり、5位のサヒーリコンボの様なデッキを相手にリソース負けしないように捌いたりするために、電招の塔は必須ではないかとも思います。
メタに合わせて「ヤヘンニの巧技」や「バラルの巧技」から電招の塔を着地させるのも面白いのかもしれませんね。

引用:http://media.wizards.com/2016/bVvMNuiu2i_KLD/jp_xVawezR1G1.png

引用:http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/jp_zlQbvSEoNO.png

引用:http://media.wizards.com/2016/c1lRLirbrl_AER/jp_EX31jVwZma.png

ただ、大型クリーチャーを擁するデッキにしても横並びするデッキにしても2色では限界があるのではと感じてしまいます。
サイドの「コジレックの帰還」がそれを体現しています。再利用出来なくとも、2色ではこれしか全体除去がないわけです。
3色目に黒を足すアプローチも面白いかもしれません。「無許可の分解」で比較的楽に大型クリーチャー対策が出来ますし、コントロール相手でも「苦い真理」といった追加のドローソースを利用することが出来ます。
「粗暴な排除」の是非や「ショック」の枚数など、調整出来そうな箇所はたくさんあります。個人的には今後のレシピが楽しみなアーキタイプの1つですね。

引用:http://media.wizards.com/2016/bVvMNuiu2i_KLD/jp_ZtsvorutNk.png

引用:http://media.wizards.com/2015/bfz_8asdifk2Sk2cs/jp_O6T5U9Hene.png

総括と今後のメタの動き

やはり環境初期はビートダウンが多い…と言いたかったのですが、TOP64の1/3以上はサヒーリコンボでした。
意識されていてもこれだけ上位にいるのは、地力が高いという証拠なのかもしれません。
また、「反射魔道士」の禁止によりクリーチャーの顔ぶれが変わりつつあるのも面白いですね。ここで紹介しなかったものですと「異端聖戦士、サリア」などが散見されました。サヒーリコンボも対策出来てパワーが3あるこのクリーチャーは機体デッキではよく見ることになるかもしれませんね。

引用:http://media.wizards.com/2016/ouhtebrpjwxcnw5_EMN/jp_HWSn47iZj0.png

今後のメタ…ですが、個人的に1位のリストはカードパワーが頭1つ抜けていると思いました。
「呪文捕らえ」や「致命的な一押し」を持った相手には「新緑の機械巨人」を、サヒーリコンボ相手には「歩行バリスタ」を…などなど、相手に合わせてクリーチャーを用意出来る「ウルヴェンワルド横断」が本当に便利と感じています。
カスタマイズ性も高いこのデッキはプロツアーに向けて更に練られていくのではないでしょうか。

対抗馬はサヒーリコンボでしょうか。緑を軸にすることでデッキそのものが太くなった感じがしました。コントロール寄りのものはメタが固まれば増えてくると思いますが、現状では有効牌が不明なことやドローソースの弱さなどから、4色型に軍配があがるでしょう。とはいえ、少し流行りすぎな感じもします。

その他のデッキはビートダウン・コントロール共にまだまだデッキリストがバラバラという印象です。これはむしろ当然で、既に似たり寄ったりな緑黒アグロとサヒーリコンボの方が異常かと思いました。ネットワーク進歩による情報の広がり方は恐ろしいですね。
しかし、早いデッキがおらずコンボが多い環境であれば必然的にコントロールが台頭してくるはずです。「難苦の伝令」「策謀家テゼレット」といった一癖あるカードもまだ出てきていませんが、これらもコントロールデッキに貢献するのではないでしょうか。

やんわりとしたことしか言えませんが、今のところ今後のメタは「緑黒昂揚>緑黒アグロ・サヒーリコンボ>その他」といった流行り具合じゃないかぁと思います。
今後のメタの動向に注目していきましょう。それでは。

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