マジック:ザ・ギャザリング
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お久しぶりです

早速ですが先週のPPTQを突破できましたので、その使用デッキ及び調整過程についての記事になります。

群雄割拠な現スタンダード環境をプレイする助けとなれば幸いです。

使用したデッキリストになります。

そう ぞくに言う赤緑モンスターというアーキタイプでしょうか
このリストの特徴は4枚採用された「殺戮の暴君」と3枚の「破滅の刻」

今回はそこに至るまでの解説となります。

スタンダード環境のメタゲーム

何はともあれまずは現スタンダード環境に存在するデッキについてです。

プロツアーが無かったこともあり、メタゲームに関する解明もデッキに関する解説も少なく、手探りな状況からでしたがいくつかの有力なデッキを見つけることができました。

以下はそれぞれMOで5-0を記録したサンプルデッキリストになります。

グリクシスミッドレンジ

フェニックス、ヴラスカの侮辱といった4マナを中心に各種アドバンテージを取れたり1枚で対処の難しいカードを詰め込んだグリクシスミッドレンジ

4 《霊気拠点/Aether Hub》
4 《泥濘の峡谷/Canyon Slough》
4 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
3 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
2 《異臭の池/Fetid Pools》
1 《島/Island》
2 《山/Mountain》
4 《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
1 《沼/Swamp》
25 Lands
4 《薄暮軍団の盲信者/Dusk Legion Zealot》
4 《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》
2 《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
4 《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
3 《スカラベの神/The Scarab God》
3 《つむじ風の巨匠/Whirler Virtuoso》
20 Creatures
3 《削剥/Abrade》
3 《致命的な一押し/Fatal Push》
2 《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning》
2 《マグマのしぶき/Magma Spray》
3 《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
2 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
15 Spells

60 Mainboard Cards
2 《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》
1 《チャンドラの敗北/Chandra's Defeat》
2 《否認/Negate》
1 《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
4 《強迫/Duress》
1 《アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast》
2 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
1 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
1 《王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaoh》
15 Sideboard Cards

赤単

屑鉄のたかり屋や不許可の分解をタッチした赤黒型も存在しますが、旧環境からフェロキドンとラムナプの遺跡を失ってなお一線級に存在し続ける赤単アグロ

18 《山/Mountain》
2 《屍肉あさりの地/Scavenger Grounds》
4 《陽焼けした砂漠/Sunscorched Desert》
24 Lands
3 《アン一門の壊し屋/Ahn-Crop Crasher》
4 《ボーマットの急使/Bomat Courier》
3 《風雲船長ラネリー/Captain Lannery Storm》
4 《地揺すりのケンラ/Earthshaker Khenra》
3 《狂信的扇動者/Fanatical Firebrand》
2 《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
4 《熱烈の神ハゾレト/Hazoret the Fervent》
2 《航空船を強襲する者、カーリ・ゼヴ/Kari Zev, Skyship Raider》
2 《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
27 Creatures
2 《削剥/Abrade》
4 《稲妻の一撃/Lightning Strike》
3 《ショック/Shock》
9 Spells

60 Mainboard Cards
2 《凶兆艦隊の向こう見ず/Dire Fleet Daredevil》
2 《栄光をもたらすもの/Glorybringer》
1 《ピア・ナラー/Pia Nalaar》
1 《再燃するフェニックス/Rekindling Phoenix》
1 《削剥/Abrade》
1 《チャンドラの敗北/Chandra's Defeat》
2 《マグマのしぶき/Magma Spray》
2 《霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester》
1 《宝物の地図/Treasure Map》
2 《反逆の先導者、チャンドラ/Chandra, Torch of Defiance》
15 Sideboard Cards

グリクシスコントロール

コントロールの代表格
青巨人と天才の片鱗を用いた膨大なアドバンテージと赤と黒の除去、スカラベの神などを使ったコントロールデッキ

このデッキの
本質の散乱→不許可→ヴラスカの侮辱→スカラベの神
はクリーチャーデッキには対処の困難な強力な勝ちパターンでもあります

4 《霊気拠点/Aether Hub》
3 《泥濘の峡谷/Canyon Slough》
4 《竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
3 《異臭の池/Fetid Pools》
1 《廃墟の地/Field of Ruin》
1 《島/Island》
1 《山/Mountain》
2 《尖塔断の運河/Spirebluff Canal》
2 《沼/Swamp》
25 Lands
2 《スカラベの神/The Scarab God》
3 《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》
5 Creatures
3 《削剥/Abrade》
3 《不許可/Disallow》
2 《本質の散乱/Essence Scatter》
3 《致命的な一押し/Fatal Push》
4 《天才の片鱗/Glimmer of Genius》
4 《蓄霊稲妻/Harnessed Lightning》
2 《マグマのしぶき/Magma Spray》
4 《至高の意志/Supreme Will》
3 《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
2 《アズカンタの探索/Search for Azcanta》
30 Spells

60 Mainboard Cards
1 《チャンドラの敗北/Chandra's Defeat》
4 《否認/Negate》
2 《バントゥ最後の算段/Bontu's Last Reckoning》
1 《大災厄/Doomfall》
3 《強迫/Duress》
1 《破滅の刻/Hour of Devastation》
2 《炎鎖のアングラス/Angrath, the Flame-Chained》
1 《王神、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, God-Pharaoh》
15 Sideboard Cards

スゥルタイミッドレンジ

同じく光袖会の収集車、チュパカブラ、人質取り、スカラベの神といった青黒の優秀なカードにヴラスカをタッチしたミッドレンジデッキ

4 《霊気拠点/Aether Hub》
4 《花盛りの湿地/Blooming Marsh》
1 《植物の聖域/Botanical Sanctum》
4 《水没した地下墓地/Drowned Catacomb》
1 《進化する未開地/Evolving Wilds》
4 《異臭の池/Fetid Pools》
1 《廃墟の地/Field of Ruin》
2 《島/Island》
4 《沼/Swamp》
25 Lands
3 《機知の勇者/Champion of Wits》
4 《才気ある霊基体/Gifted Aetherborn》
4 《光袖会の収集者/Glint-Sleeve Siphoner》
1 《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》
1 《人質取り/Hostage Taker》
2 《帆凧の掠め盗り/Kitesail Freebooter》
2 《貪欲なチュパカブラ/Ravenous Chupacabra》
3 《スカラベの神/The Scarab God》
1 《奔流の機械巨人/Torrential Gearhulk》
21 Creatures
4 《致命的な一押し/Fatal Push》
4 《ヴラスカの侮辱/Vraska's Contempt》
3 《航路の作成/Chart a Course》
2 《死の権威、リリアナ/Liliana, Death's Majesty》
1 《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》
14 Spells

60 Mainboard Cards
1 《巧射艦隊の追跡者/Deadeye Tracker》
1 《豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury》
2 《渇望の時/Moment of Craving》
2 《否認/Negate》
1 《至高の意志/Supreme Will》
1 《大災厄/Doomfall》
2 《強迫/Duress》
1 《失われた遺産/Lost Legacy》
2 《アルゲールの断血/Arguel's Blood Fast》
1 《秘宝探究者、ヴラスカ/Vraska, Relic Seeker》
14 Sideboard Cards

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~白黒トークンの挫折~

トークンデッキはメタ上で有利?

以上のようなデッキが存在する中で、私が最初に調整を始めたのはテジマクを採用した白黒トークン

言わずと知れたリミテ番長

コテンコテンにされすぎてリストすら残っていませんが、
なぜ先ほど挙げた各デッキの結果から白黒トークンを使用したのか?


というのも各デッキが置物への対処が苦手な色が多く、一度設置した備蓄品を触る手段もなく、燻蒸や残骸の漂着で流し、生き残ったクリーチャーをヴラスカの侮辱やテジマクが処理して勝利

相手の除去もほとんど意味を成さず、赤単などにもライフゲインの多さから有利が取れるはず

これは早速ソリューションか?

と鼻息荒くMOリーグにジョイン、そしたらあれよあれよと連戦連敗
MO上で2-13という驚異的なスコアを叩き出しました

致命的な欠陥

白黒トークンには根本的で致命的な欠陥があったのです

というのも…

プレインズウォーカーに弱い!

先程の各デッキのリストを見てわかるように4マナ以上のチャンドラ、リリアナ、アングラス、ヴラスカは即対処しなければ敗北につながる強力なカードで各デッキに2~3枚採用されています

それに対処するカードが実質ヴラスカの侮辱4枚のみではとても追いつきませんでした

どんなに頑張っても4ターン目に1/1が3体も並べばブン回りなデッキではお話になるわけもなく…

アゾールの門口や不滅の太陽などを使ってみるも根本的な解決にならず

あえなく白黒トークンはお蔵入りすることに

~殺戮の暴君との再会~

理論上最強の存在

完全に暗礁に乗り上げつつも他のデッキをいくつか触るもしっくりこず…

完全に行き詰っていたところでMO上で運命的な出会いを果たします

それは殺戮の暴君

比喩ではなく環境で使われる全ての除去が効かない
コンバットで倒すしかないそのタフさ

3回殴れば勝ちというクロックの速さ
不許可も本質の散乱も聞かない能力
求めていたすべてが詰まっているカード

これをできるだけ早く叩きつければそのまま駆け抜けてくれるはず
まさに駅伝に息子を見送る母を見送る近所のおっさん(?)みたいな心境で
できたのが以下のようなデッキ

早速リーグにジョインしてみるといきなり5-0するアバレチカラ

しかしその後は3-2と2-3を行ったり来たり…
時給2ドル(3-2の賞品は約2チケで売れる)でデッキの問題点を洗い出す作業をすること一週間 10リーグほどしたところで問題点が浮かび上がります

大きな二つの負ける原因

大きなのっぽの古時計みたいな語感の見出しですが至って真面目な問題点が発覚しました

原因その1:マナスクリュー

まず上のリストを見ての通り、5マナが4枚・6マナ2枚のデッキで何を血迷ったか土地が23枚です

しかしこれには理由があり、ランパンとマナクリを採用しているためフラッドしやすいこと、赤緑という色の関係でマナフラッドを受けることができないためです

そのため土地2、マナクリ、4マナ以上のカードという手札をキープした場合に、もしもマナクリが除去され土地が引けない場合に何もできないという事が頻発しました

原因その2:スカラベの神

殺戮の暴君を最速で出しても殴れないことがあります

それは先にスカラベの神を出されている場合です

スカラベがいると4マナ立っているだけで暴君でも殴れず、その状況を打破するカードもメインボードには入っていません

デッキの改善


まず致命的なひと押しがほとんどのデッキに4枚採用されている環境でマナクリが生き残るわけがなく、恐竜がいないと弱いランパンでしかありません

これももし除去されても後続の土地につないでくれる「マーフォークの枝渡り」に変更

「枝渡りが入るなら当然入るでしょ」という友人の言葉により「翡翠光のレインジャー」も採用

また強いとかほざきながら2枚しか入っていなかった「殺戮の暴君」を思い切って4枚に

そしてランパンを抜いたおかげで全体的にカードパワーを重視して採用することが可能になり、チャンドラ・フェニックス・栄光をもたらすものといった赤の定番カードを採用

除去の選択として2マナ以下が7枚は欲しいなーと赤単に強いマグマのしぶきと優良除去の削剥を採用
それぞれの枚数はしぶき4 削剥3ですが、その理由は後手番をひっくり返すカードとしてしぶきの方が優秀だったことから優先して採用

そして1枚でスカラベの神を対処でき、裏面で副陽や王神への対策ともなる捲土 / 重来を採用

それと排斥、イクサランの束縛などに触ることができるブロントドンを忍ばせて完成

で、破滅の刻は?

ここまで一切触れてこなかった「破滅の刻」

4枚目の栄光をもたらすものやブロントドンではないか?

その理由についてですが、簡単に言うと最初はスカラベとハゾレト対策でした

まずスカラベですが、5ターン目の最速スカラベは殺戮の暴君ではどうにもならず、もじもじしてる間にトークンに並ばれて負けるというのがありました。

ハゾレトについてですが、赤単限定の負け筋で1ターン目から綺麗に展開されてのハゾレトを止められるカードがこのデッキにはフェニックスしかありませんでした(暴君は間に合わない)

またハゾレトとチャンドラが並んだ盤面を処理できるカードは無いかと色々探した結果発見したカードです。

こちらは低マナ域は探検でアドバンテージを失わず、フェニックスは流されても戻ってきますし暴君は流れません

この暴君からの破滅の刻はこのデッキの勝ちパターンとなり、あらゆる不利をひっくり返すマスターピースとなりました

申し訳程度のサイドボード解説

2チャンドラの敗北   赤単対策
1マグマのしぶき    王神、たかり屋、赤単に削剥と入れ替え
2打ち壊すブロントドン 青白系、赤単へのブロッカー
2帰化         アズカンタ、イクサランの束縛への対策
3貪る死肉あさり    墓地対策
2動物記        対青黒系コントロール
2生命の力、ニッサ   対青白系コントロール

実戦 ~そして優勝へ~

R1 先手 青黒コントロール ◯◯
順番に展開して暴君暴君暴君


R2 先手 白黒副陽 ◯×◯
G1 副陽の返しに回帰でライブラリー混ぜて殴りきり
G2 時間稼がれて副陽
G3 チャンドラ、ニッサで燻蒸が効かず副陽の返しにブリンガーと11点入れて勝ち


R3 後手 グリクシスミッド ◯×◯
G1 相手が死ぬまで黒マナ引かず
G2 ダブマリでフェニックス、フェニックス、ブリンガー
G3 チャンドラから暴君暴君ブリンガー


R4 先手 マルドゥ機体 ×◯◯
G1 5回探検しても4マナ目引かず
G2 相手が死ぬまで3マナ目引かず
G3 マグマのしぶき、削剥、削剥、チャンドラ、暴君

IDから4-0-1で1位抜け SE


準々決勝 先手 赤単 ◯◯
しぶきしぶきからでフェニックス、ブリンガー、暴君を2回


準決勝 先手 白黒副陽(2戦目の人) ×◯◯
G1残骸の漂着で流され副陽副陽
G2 チャンドラ、ニッサが燻蒸を生き残って勝ち
G3 脅迫でチャンドラ抜かれるも探検からフェニックス


決勝 先手 青黒コントロール(1戦目の人) ◯◯
G1 相手ダブマリに探検探検チャンドラ暴君
G2 土地を伸ばして4マナからマストカウンター投げ続けて勝ち

おわりに

正直調整のつもりで出たPPTQでいきなり優勝してしまい、今期のPWPが危うくなっているのですがそんなことは関係なく結果を残せたことに満足しています。

単純なデッキでプレイミスも少なく、回していて非常に楽しいデッキですし、半分以上のカードが10月のローテーション後も残るので非常におすすめです

是非試してみてください。

長くなりましたが、今回は以上になります  ではでは

・・・実戦で破滅の刻うってないやん!!!

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