マルドゥ 機体（スタンダード）デッキ解説

現在のスタンダードは、「マルドゥ機体」「黒緑系アグロ」「サヒーリ・コンボ」の３デッキが環境の中心となっています。その環境最強デッキの１つである「マルドゥ機体」のデッキを解説します。
　
デッキリストは、2017年3月3～5日に開催されたMOチャンピオンシップで優勝した「Josh Utter-Leyton」さんのデッキです。

マルドゥ機体 プレイヤー：Josh Utter-Leyton

土地(23)
4 霊気拠点/Aether Hub
4 秘密の中庭/Concealed Courtyard
4 感動的な眺望所/Inspiring Vantage
1 鋭い突端/Needle Spires
3 平地/Plains
4 産業の塔/Spire of Industry
3 沼/Swamp
　
クリーチャー(18)
4 屑鉄場のたかり屋/Scrapheap Scrounger
2 異端聖戦士、サリア/Thalia, Heretic Cathar
4 スレイベンの検査官/Thraben Inspector
4 模範的な造り手/Toolcraft Exemplar
4 歩行バリスタ/Walking Ballista
　
インスタント(8)
4 致命的な一押し/Fatal Push
4 無許可の分解/Unlicensed Disintegration
　
アーティファクト(7)
3 霊気圏の収集艇/Aethersphere Harvester
4 キランの真意号/Heart of Kiran
　
プレインズ・ウォーカー(4)
4 ゼンディカーの同盟者、ギデオン/Gideon, Ally of Zendikar
　
　
サイドボード
1 苦渋の破棄/Anguished Unmaking
1 大天使アヴァシン/Archangel Avacyn
2 燻蒸/Fumigate
1 先駆ける者、ナヒリ/Nahiri, the Harbinger
1 チャンドラの誓い/Oath of Chandra
3 リリアナの誓い/Oath of Liliana
1 灯の再覚醒、オブ・ニクシリス/Ob Nixilis Reignited
2 苦い真理/Painful Truths
3 グレムリン解放/Release the Gremlins

デッキの特徴

マルドゥ機体は序盤からクリーチャーを並べて殴る高速アグロです。1ターン目からクリーチャーを出してドンドン殴りましょう。止めにはギデオンもあります。

１マナの「模範的な造り手」はアーティファクトがあれば、パワー３で殴れるためクロックが早いです。２ターン目に出せるアーティファクトは「スレイベンの検査官」「キランの真意号」「屑鉄場のたかり屋」で合計１２枚が一般的です。このリストでは「歩行バリスタ」も追加されており、より安定感のある１６枚体制になっています。

キーカードの機体は「キランの真意号」！２ターン目に出すと凶悪なクロックになります。追加の機体は「霊気圏の収集艇」か「耕作者の荷馬車」になりますが、このデッキの場合「霊気圏の収集艇」を採用しています。

搭乗3と少し重めですが、パワー３クリーチャーは「屑鉄場のたかり屋」、「異端聖戦士、サリア」が採用されています。「歩行バリスタ」の分、単体で搭乗できるクリーチャーが少なくなっています。
　
また、ギデオンの忠誠度カウンターを消費することでも搭乗可能です。警戒が付いてるので、ギデオン一人で攻守で搭乗可能です。

プロツアーからの変更点

プロツアーのマルドゥ機体からの大きな変更点は、「致命的な一押し」がメインから４枚になったこと、1マナのクリーチャーが12枚から8枚に減ったことです。最大パワーが２しかない「発明者の見習い」が抜けて「致命的な一押し」に変わっています。

黒緑相手にはパワー２では突破できないため、純粋に除去に変わったのでしょう。また、環境的にコントロールが減って除去が腐る可能性が減っています。

サイドボードについて

特徴的なサイドボードは「リリアナの誓い」と「燻蒸」です。「燻蒸」は緑黒系デッキのキラーカードです。一般的なマルドゥ機体はクリーチャーで攻めるデッキですが、このサイドボードは「リリアナの誓い」を３枚も取っており除去コントロールになることができます。
　
また、追加のプレインズ・ウォーカーも２枚おり、誓いを有効利用できる工夫もされています。

「グレムリン解放」も除去と展開を同時にできるため、１枚で逆転できる可能性のあるカードです。
X=2で打つ場面はほとんどありません。欲張らず、ゲームの序盤でX=1で「３マナのアーティファクト除去＋2/2クリーチャー展開」と割り切ってライフを守りましょう。
３マナと５マナでは大きな違いがあります。