マジック:ザ・ギャザリング
MTG攻略wiki

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プロツアー霊気紛争の第8回戦フィーチャー・マッチで、アクティブ・プレイヤーの意図に反して「攻撃クリーチャー指定ステップ」まで、ステップが飛んでします事件が発生しました。
 
なにが起こったのか原因を説明し、どうすれば意図したコンバットができたか解説します。
お互い気持ちよくプレイするため、正しいプレイ宣言を考えましょう。

何が起こったの!?

アクティブ・プレイヤー(アタック側)の盤面には、土地以外に下記4パーマネントが並んでいました。
 
左から順番に、
・連接会の技師 (このターンにプレイ)
・屑鉄場のたかり屋
・屑鉄場のたかり屋
・キランの真意号

( A ω A ):アクティブ・プレイヤー(アタック側)
( N ω A ):ノン・アクティブ・プレイヤー(ブロック側)
※会話は盤面と公式発表からの推測です。実際に聞いたわけではありません。

( A ω A )< 戦闘入ります。
 
OKです。>( N ω A )

( A ω A )< 「連接会の技師」で「キランの真意号」に搭乗します。
( A ω A )< 「連接会の技師」の誘発型能力で「キランの真意号」に+2/+0修正します。

もう、「攻撃クリーチャー指定ステップ」に入ってますよね。>( N ω A )
宣言が有効なのかジャッジに確認させてください。>( N ω A )

(ジャッジ)< 
「戦闘入ります」などの宣言は「戦闘開始ステップ」の優先権を放棄することを意味します。
「攻撃クリーチャー指定ステップ」に入ってますので、そのままプレイを続けてください。
「連接会の技師」も対象を宣言していないので誘発しません。

結果、ブロッカーの4/4「ピーマの改革派、リシュカー」を超えれないアクティブ・プレイヤーはこのターンをアタックせずに終了しました。

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前提:ターンの構成について

どのステップが飛んだのかを説明するために、ターンの構成を示します。
今回の問題は「戦闘フェイズ」で発生しました。MTGで一番コミュニケーションが複雑になるところです。

☆ターンの構成☆
■開始フェイズ
 ・アンタップ・ステップ
 ・アップキープ・ステップ
 ・ドロー・ステップ
■メイン・フェイズ
 ・戦闘前メイン・フェイズ
■戦闘フェイズ
 ・戦闘開始ステップ
 ・攻撃クリーチャー指定ステップ
 ・ブロック・クリーチャー指定ステップ
 ・戦闘ダメージ・ステップ
 ・戦闘終了ステップ
■メイン・フェイズ
 ・戦闘後メイン・フェイズ
■最終フェイズ
 ・終了ステップ
 ・クリンナップ・ステップ
※「アンタップ・ステップ」と「クリンナップ・ステップ」は何か能力が誘発しない限り、優先権は発生しません。

原因の解説

現在のルールでは「戦闘入ります」などの宣言は「戦闘開始ステップ」の優先権を放棄することを意味します。ノン・アクティブ・プレイヤーがOKして優先権を放棄した場合、次の「攻撃クリーチャー指定ステップ」に入るわけですね。

「攻撃クリーチャー指定ステップ」での優先権は、攻撃クリーチャー指定後に発生するため、この時点で搭乗していない機体はアタックできません。
また、「連接会の技師」は戦闘開始ステップ開始時に誘発する能力のため、誘発タイミングは終了しています。

そのため、アクティブ・プレイヤーが意図した動きはルール上できないという判定になりました。

対策

搭乗は戦闘前メイン・フェイズにしましょう! ←これ大事!!お互い分かりやすいです。

また、「コンバット」や「戦闘」などの単語は使わずに、能力誘発によりステップを進めます。
戦闘開始時の誘発型能力を誘発していいか、相手プレイヤーに確認すればいいのです。
相手が戦闘前メイン・フェイズに動きたい場合(ほとんどありませんが)、そこで止めてくれます。
 
カラディシュブロックは、戦闘フェイズの誘発型能力が多いため特に気を付ける必要があります。
 
MTGはルールは目に見えない優先権をやりとりしているため、宣言が難しいです。
お互いに納得できるゲームをするためには、コミュニケーションを十分にとりましょう。

公式の発表

公式からの説明はこちら!
解説ではかみ砕いて説明していますが、原文を知りたい人は確認してください。

 プロツアー『霊気紛争』の第8回戦で、アクティブ・プレイヤーが戦闘に入る宣言によって優先権を放棄した事案が発生しました。その対戦相手が優先権を返すと、アクティブ・プレイヤーはそこで機体に搭乗し、さらに(《速接会の技師》の)誘発型能力の対象を宣言して解決しようとしました。

しかしながら、これはすでに攻撃クリーチャー指定ステップに入った後に行われようとした行動であり、即ちアクティブ・プレイヤーが意図した通りの行動ができないという裁定が下されました。

これは、マジック・イベント規定(MTR)の4.2に定められたイベントでの手順省略の正しい解釈です。

「自分のターンの戦闘前に、『戦闘』『攻撃』などの単語を使った『戦闘入ります』などの宣言をした場合、非アクティブ・プレイヤーが止めない限り、戦闘開始ステップにアクティブ・プレイヤーがパスした、ということを意味する。非アクティブ・プレイヤーは望むならその時点までの任意の時点でパスを中断し、何か行動することができる。」

 戦闘におけるコミュニケーションは非常に複雑なものであり、それをアクティブ・プレイヤーが曖昧さによって悪用しようとすることから非アクティブ・プレイヤーを守ることが重要です。我々のトーナメント・ルールは常に見直しと改訂を受けており、我々はこのイベント終了後に改めてこの規定を見直すことを予定しています。

出典:http://coverage.mtg-jp.com/ptaer17/article/018334/

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