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5/13(金)より、プロツアーアモンケットが開催されています。
初日のドラフトではMartin Juza選手のピックがフィーチャーされました。
一流プレイヤーばかりの卓で流れが悪い中、綺麗なピックをされていました。
今回はそこを紹介していきます。
パック1
1-1 戦炎の投槍手
(他の候補)栄光の神バントゥ
釣りドレイク
名誉ある門長
ナーガの生気論者
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_XgEBlXTa5G.png
初手でピックしたのは戦炎の投槍手。
能力を活かすには特化したデッキ構築が必要な印象です。
同じく特異な構築になりそうなバントゥ、使いやすい釣りドレイクを流してこれを選んだのは、やはり環境最強と名高い赤に行きたいということなのかなと思いました。
1-2 マグマのしぶき
(他の候補)自然に仕える者、ニッサ
大渦の脈動
壊滅甲虫
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_hIQFefoVBT.png
ニッサ、壊滅甲虫に加え、マスターピースの大渦の脈動まで入っている滅茶苦茶なパック。
しかしJuzaがピックしたのはマグマのしぶき。
赤を主張したいことと、このマルチカードたちは取っても下家と被ってしまうことからでしょう。
1-3 道拓きの修練者
(他の候補)ケンラの戦車乗り
レト一門の槍の達人
1-4 好戦的な巨口
(他の候補)アン一門の勇者
進化する未開地
1-5 川蛇
(他の候補)断固たる修練者
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_kV8TaWP8es.png
しかし赤は早々に枯れていきました。
1-5ではついに1枚も流れてこなくなりました。
ここでJuzaがピックしたのは川蛇。
この環境では青は一番弱いと言われていますし、一方で白はプレイアブルなカードが多く、個人的には赤の次に強い印象です。断固たる修練者も不朽持ちで強力なクリーチャーですし。
そのため、この段階では何故青なのか全くわかりませんでした。
1-6 洞察の探究者
(他の候補)天頂の探究者
1-7 弱さからの脱皮
(他の候補)大水
1-8 微光鱗のドレイク
(他の候補)痛ましい教訓
1-9 知識のカルトーシュ
(他の候補)取り消し
1-10 エイヴンの修練者
(他の候補)ター一門の散兵
荷降ろし
1-11 大水
(他の候補)苦しめる一射
1-12 抗えない主張
1-13 来世への門
1-14 ナーガの神託者
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_d3fg4tM04z.png
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_dILRM5lGMg.png
その後は流れてくる青いカードを順番にピックしていくだけでした。
青の飛行クリーチャーが遅い手順まで流れてきていることから、やはり青は不人気であることが伺えます。
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パック2
2-1 リリアナの支配
(他の候補)知識のカルトーシュ
好戦的な巨口
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_8MFflEnE0m.png
2パック目からは黒の強力なレアが出てきました。
青のカードは大したものがなく、他の色に行くのであれば強力なレアからということなのでしょうか。
赤は流れがパッとしていなかったので、青黒になる可能性もありますね。
2-2 蓋世の誉れ
(他の候補)ター一門の散兵
最後の報償
2-3 エイヴンの修練者
(他の候補)悪意のアムムト
荷降ろし
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_WgkilyufGv.png
と思ったら2-2では蓋世の誉れをピックしていました。
他のカードもパッとしていませんが、黒に行くなら最後の報償かなぁと思っていました。
やはり黒よりは赤に行きたいのかなぁという印象でした。
青がダダ流れなら青タッチ赤というのも出来ます。
それを狙うべく2-3はエイヴンの修練者をピックしました。
2-4 嘲笑+負傷
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_9daESePuz3.png
2-4では強力な分割レアが流れてきました。
パック1で早々に赤が枯れたこともあり、パック2は赤の良いカードが流れてきますね。
飛行クリーチャーを並べて嘲笑を撃つなどはかなり強力に見えます。
2-5 ミノタウルスの名射手
(他の候補)川蛇
ヘクマの歩哨
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_ccR48pLxQo.png
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_hT4tPwQQyW.png
2-5は興味深いピックをしていました。
Juzaがピックしたのはミノタウルスの名射手。同じパックには川蛇やヘクマの歩哨がありました。
特にヘクマの歩哨はミノタウルスの名射手と同マナ域、同サイズで、比較対象として非常に興味深いです。
ミノタウルスを優先した理由としては、やはり到達を持っているからでしょうか。
2-6 ヒエログリフの輝き
2-7 砂漠セロドン
(他の候補)古代カニ
抗えない主張
2-8 ミノタウルスの名射手
(他の候補)ター一門の散兵
2-9 取り消し
(他の候補)ハイエナの群れ
2-10 叱責の風
2-11 荷降ろし
2-12 洞察の探究者
2-13 没収
2-14 抗えない主張
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_blLtDEpgj1.png
2-8は再びミノタウルスの名射手。
2マナ域を意識して取らないと出遅れてそのまま負ける印象があったので、ター一門の散兵を取るかと思ったのですが、到達を優先してきました。
と思ったら2-12で洞察の探究者が1周してきたため、2マナ域問題も大体解決でしょうか。この1周は嬉しいですね。
パック3
3-1 マグマのしぶき
(他の候補)信義の神オケチラ
エイヴンの修練者
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_hIQFefoVBT.png
バントゥに続きオケチラまで…。
しかしこれには目もくれずマグマのしぶきをピック。
やはり最序盤の攻勢を捌くことはこの環境で重要な要素だと思います。
3-2 突風歩き
(他の候補)レト一門の槍の達人
ター一門の精鋭
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_fHZY7uUhaJ.png
青も赤も取るものがない酷いパック。
デッキ完成していないのにカットせざるを得ない状況は厳しいですね。
白のコモンがどれも厄介なのですが、やはり2マナから出てきて継続的に攻撃出来る突風歩きが頭1つ抜けているでしょうか、カットしていました。
3-3 奇怪なドレイク
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_o5HQ89U2iF.png
3-3でピックしたのは奇怪なドレイク!!
ここでようやく青赤に走った理由が来ました。
専用デッキを組めばこれ1枚でゲームに勝てそうですが…現状は割と専用デッキに近いピックですね。
流石に文句なしのピックと思います。
3-4 明日からの引き寄せ
(他の候補)ドレイクの安息地
ヒエログリフの輝き
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_tpDnyktC7Z.png
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_t6yotWeUHz.png
解説の浅原さんをして「盆と正月が一緒に来た」と言わしめたとんでもないパック。
確かにレアはどちらも非常に強力ですね。
Juzaはここから明日からの引き寄せをピックしました。
ドレイクの安息地と甲乙つけがたいのですが、やはり大量ドローの方が劣勢を巻き返しやすいのではと思います。
恐らく奇怪なドレイクがフィニッシャーなので、そもそもカードを沢山使う必要があるのでしょう。そういう意味でも明日からの引き寄せの方が合っているのかもしれません。
3-5 暗記+記憶
(他の候補)微光鱗のドレイク
ヘクマの歩哨
聖なる発掘
3-6 大水
3-7 本質の散乱
(他の候補)錯覚の覆い
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_13KqTK74C8.png
暗記+記憶は実質片面ですが、パーマネント何でも対応可能なため、片面でも十分強いでしょう。
そして3-7で本質の散乱をピック。
あれだけ神がいたわけですから、1枚は絶対欲しいですね。
3-8 奇怪なドレイク
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_o5HQ89U2iF.png
2枚目が流れてきました。これは僥倖ですね。
アンコモンが同一周内で2枚出ることはそこまで多くはないと思っていたのですが、これによって一気にデッキが引き締まりましたね。
3-9 粉骨+砕身
3-10 猛火の斉射
3-11 砂時計の侍臣
3-12 ヒエログリフの輝き
3-13 聖なる発掘
3-14 神々のピラミッド
引用:http://media.wizards.com/2017/dw466ytu5_akh/jp_bTkXU5pe4P.png
砂時計の侍臣が1周するなど、最後まで青はがら空きでした。
猛火の斉射のようなサイド用カードも9手目以降に取れると嬉しいですね。
総括
初手から赤に突っ走ったJuzaでしたが、赤は早々に枯れてしまいました。
ここで選んだ色は青でした。
初手の戦炎の投槍手を活かしやすい組み合わせなのか、不人気色と決め打って飛び込んだのか真相はわかりません。
しかし、3パック目に一気にデッキが引き締まり、結果として綺麗な青赤のコントロールのようなデッキが出来ました。
そしてRound1は大量のドローから奇怪なドレイクと嘲笑+負傷の合わせ技で見事に勝っていました。
強い色を見極めることは勿論大切ですが、弱い色を活かせるプランを知っておくことがドラフトでは大切だと改めて実感しました。
他人のピックを見ることは非常に勉強になりますね。明日もドラフトがありますし、誰か選手がフィーチャーされると思いますので、機会があれば是非みてください。
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